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変化はすぐそこに。道を選択するということ

E社の三回目、いよいよ最終回のシステムコーチング®のレポートです。
前3回のコーチングの様子はこちらからどうぞ!
第0回 ~インタビューするだけでチームに何かが起こる~
第1回 チームの答えを引き出す~燃える集団づくりプログラム
第2回 恐れは軽く手放して前へ~燃える集団づくりプログラム


前回のシステムコーチング®から1ヶ月。このチームはどんな変化があったでしょうか。

前回は宿題が二つ出ていました。
①もっともっと具体的に未来のビジョンを描くこと。
②Kさんの働き方について話し合うこと。


宿題がどんなふうに行われていたかでも、システムコーチング®のアプローチを変えていきます。
①のビジョンに関しては、模造紙上のポストイットの数も増え未来の姿が具体的になってきていました。
でも、②に関してはなかなか話し合われなかったようです。
そこで、今回は②のテーマを探求することから始めました。


システムコーチング®では、比喩を使いながら自分たちの現状を確認する手法が多いのですが、今回はダイレクトにテーマに迫ります。
・自分たちのビジョンに向かうには、今までと違う強いリーダーシップが必要なのはわかっている。しかし、今のそれぞれを尊重したやり方を壊すのはいやだ。特にKさん(スタッフ)の生活を壊すのではないかと心配だ。
・今までのふわふわ状態でいるのは楽だけれど、もっと仕事をしたい。自分を生かしたい。このままだと申し訳ない。


主に出てきたのはこのは二つの声でした。
このシステムには、尊重、思いやりという文化が存在するのですが、形を変えて「遠慮」という空気感としても存在していました。
そこで「遠慮」がありますね、と指摘。3人は頷いています。


話し合っているうちに、3人の(物理的な)距離が微妙に遠いのに気づきました。
(自由に動けるように立ち上がって話しています)
そこで、居心地が悪いところまで近づいてもらいました。
くすくすと笑いが出たり、ふぅーとため息が漏れたりしています。


私から「嫌そうですね」とフィードバック。
「そうなんです」と言いながら、この距離感の方がいいですと、3人が動き始めました。


さきほどの正三角形に近いフォーメーションが、Mさんを中心に平べったい二等辺三角形になりました。
みんなが頷いています。


FさんとKさんは遠くなりましたが、顔が見えます。
Fさんは、KさんとMさんを見て微笑んでいるようにも見えます。


このチームは役割交代の時期が重なっていました。会社として立ち上げた時には、Fさんが代表。
しかし、チームはそれぞれ個人の仕事も持っている背景があり、会社の仕事に多く携わっているMさんにリーダー権が渡されたばかりでした。


経営スクールで知り合った二人がたまたま気が合い、こんなふうにできたらいいねーと話し合っている時に、オフィスが格安で借りられる幸運があいまって、設立された会社です。


ラッキーが重なった設立から半年。
ここに来て本気モードに入らざるを得なくなり、強いリーダーシップとお互いを尊重するムードが葛藤を始めていたのです。


さて、システムとは個人個人がお互いに関わり合ってつくる関係性です。
その存在をシステムコーチング®では、「第三の存在」と呼び、一つの人格を与えます。

個人と同様に「第三の存在」は考えたり、感じたりしています。


少し難しい概念なのですが、すでにE社の面々はイメージを使うことに馴染んでくれているので、それぞれが個人を離れ、「第三の存在」になってみるということをしていただきました。
チームの必要としているものを「第三の存在」に語ってもらうのです。


このワークで一番声を出してくれたのは、Fさん。これまであまり会話に参加していなかったのですが、「第三の存在」としての声を具体的に出してくださいました。
・チームは変化を求めていること
・強いリーダーシップも許可していること
・踏み込んで大丈夫なこと


こうしてE社のシステムコーチング®は終了。
最後に感想をいただいたのですが、
 ちょうど良い時期にシステムコーチング®を受けられた
 自分たちでここまで話すことはなかなかできない
 一歩踏み込めた
などなど


さらに
 経営者層にシステムコーチング®を入れられたら会社は変わりますね
という感想もいただきました。


E社はインタビューを含め4回のシステムコーチング®を実施しましたが、会社としての関係性のスタートを切ったところです。どんな道のりを歩むにせよ、自分たちの姿を知り、道を選択したシステムは強いのです。
システムコーチング®での学び気づきを生かして、大きく伸びて行かれることを祈っています。


<海と空と山と。それぞれの世界が一本の道でつながっています。>


川添 香(かわぞえ かおる)

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