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Part20 自分ごとにする

前回の「無から生み出す」の続きです。

何もないところから生まれた60 個近くのアイデア。
今度は実現に向けて収束させて行きます。
第2回目は実現に向けてのワークショップです。

アイデアは大判ポストイットを使って一枚に一アイデアを出していきます。
60 枚のポストイットを分類、グルーピングするところから始めますが、これがまた大変な作業。
人はたいてい分類というと、カテゴリー分けに走りますから、ここにも入る、あそこにも入るという左脳的な仕分けの仕事に行き詰まって行きます。
この女子プロジェクトチームも同様。
だんだん困惑の様相を呈してきました。
見ていてもワクワク感がありません。

実はこういったプロジェクトを組むときには、ワクワク感は非常に重要な要素になってきます。

場の感情

グルーピングの作業は基本的にはプロジェクトに任せますが、行き詰まってきたところで介入することにしました。
こういった時に、ファシリテーターとしての筆者が見ているものは「場の感情」です。
介入するときには、この「場の感情」と自分自身の内側からの直感でやり方を決めていきます。

行き詰まりにおける「場の感情」は様々です。
ときにはイライラ感や無力感が漂っている場合もあるのですが、今回は当初あったワクワク感が消えており、とても真面目で考え込む場となっていました。

そこで直感的に出た言葉は、「実現可能に向けてワクワクするのはどれか、という基準もあるよね」というものでした。
これが功を奏し、場にワクワク感が戻り活気づいてきました。
賑やかなおしゃべりとともにグルーピングが進んで行きます。

ここで大事にしたものは、実現に向けて意識を向けさせるということです。
中には魅力的だけれど、実現可能かと言ったら今の段階では無理がある、という理由でボツになったアイデアもありました。
こうして厳選されたプロジェクトチームが5 つ生まれました。

自主性とワクワクはセット

こうした正規の業務外の活動の場合、強制する力は何もありません。
やらされ感があったとしたら、実現までのプロセスで挫折していくのは目に見えています。

大事なのは、このプロジェクトは自分たちで動かしていくものだと自主性を自覚することと、実現イメージにワクワクする喜びが持てるかということです。
想像が創造のプロセスをたどる時には、困難な状況がつきものです。

こうした困難を乗り越える原動力は義務感でも責任感でもなく、ワクワク感なのです。
人がもっとものびのびと行動し自分が知っている以上の力を発揮するときは、必ず自主性とワクワク感がセットになっています。

自主性を醸成する

出来上がった5 つのプロジェクトを「自分ごと」にしていく最終段階はプレゼンです。
この段階では、まだなんとなくそのグループに属しているという人も少なくありません。
人数的にもパラつきがあります。

そこで、プロジェクトごとに一番熱のある人にリーダーになってもらい、そのプロジェクトがどんなに魅力があるのかを語ってもらう時間を取ります。
メンバーにはそのプレゼンを聞いて魅力を感じたら動いても良いということを前もって伝えています。
何人かの移動があったのち、プロジェクトメンバーが決定しました。
こうして、熱のあるところに集まったメンバーはプロジェクト自分のものとして受け取ることになります。

そして次にすることは、まだ熱に集まっただけのメンバー間にチームとして協働できる関係性を作ることです。

川添 香(かわぞえ かおる)

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