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チームの答えを引き出す
いよいよシステムコーチング®のスタートを切ったE社。
前回のレポートはこちら⇒~インタビューするだけでチームに何かが起こる~
どんな雰囲気、空気感が成功させるの?
どうやったらそれを作り出せるの?
それに対してどう役割をとれるの?
こんな質問から始まります。これはそのままこのシステムの文化を作っていくのです。
もともとこのチームはとても優しい雰囲気のあるチーム。問いに対して出てきたものは、
リラックス
場に入り込む≒真剣・本気
集中する
話しやすい、聞きやすい
などなど・・・
次にどんな役割を取りますか?と聞いていくのですが、なんとなーく、硬い感じがする。
そこで、「今この空気感どうなってる?」と聞くと
「リラックスしてます~」との声。
「そういう声もここにはありますね」と私。
しばらくして、「緊張感があるのは、自分たちが専門家集団で、コーチングを受けながらも次に何をやるのかと査定の目を持っているからかもしれません。KAOさんもそうなるとやりにくいですよね」
な~んだ、そうだったのか。
実は私自身にも何だか緊張感があったんです。それが場に反映し合うんです。
コーチもシステムの一部となることがままあります。
というより、コーチングが始まった時点ですでにシステムの一部なんですね。
そして、なんとも言えない場の硬さは、それがシステムの声として出た瞬間なくなりました。
不思議なものだなあと思います。
その場にあるのだが、口にされないものを「ゴースト」と呼びます。
ゴーストは明確になると、その場からシュ~と消えてなくなることがよくあります。
光にさらされるとほんとに消えてしまう点では本物のゴーストとよく似ていますね。よく名づけたなぁと思います。
さて、こうしてシステムコーチング®のフレーム作りが終わったあと、いよいよメインテーマへ。
今回は「メンバーをもっと知る」目的でランズワーク。それぞれの内的世界を国にたとえて表現していきます。
どんな気候なのか、どんな風景なのか、どんな人が住んでいるのか。
それはその方が持っている文化、価値観そのものです。
このワークは、どこでも人気です。
自分の内面を比喩で表現するので、抵抗感なく自己開示していけます。
メンバーも好奇心たっぷりで他のメンバーの国を旅することができます。
「自由なドリームのような島」
「3日間かけて到達する山の秘境の国」
「割と現実的で自由な小都市」
コーチである私も好奇心満載でついつい楽しくなります。
何についてワークしたいかを最初に決めているので、最後にはそのテーマに戻ります。
最後に、今このシステムに必要なものがそこから導き出されました。
「ルールづくり」
3人の調和を保つ共通意識が必要だ、ということになりました。
この3人は、会社といってもそれぞれが自由に行動しており、なかなか3人共に顔を合わすことがありません。
システムは、リアルに顔を合わす機会を欲していたようなのです。
そこで、3人でそれを話し合うという宿題をもって終了。
チームも個人のコーチングと同じで、そのシステム(関係性を含むチーム)が答えを持っています。
システムコーチング®はシステムの「答え」を引き出すアプローチなのです。
宿題の結果が楽しみです。