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Part18 価値観から人生理念をつくる

価値観から人生理念をつくる

人それぞれ、価値観をもとに人生を送っています。
離婚の理由でよく「価値観の違い」と言われますが、そもそも自分が持っている価値観を知って生きている方はどのくらいいるでしょうか。

ある企業のコミュニケーション研修の一環で価値観を洗い出すワークをしました。
あるゲームを通し何を自分は大事にしているのかディスカッションしてもらい、最後にチームとしての大事な価値観を全員が合意して結論を出すというものです。

ゲームが進むうちに確認できるのは、自分の譲れないものとは何か。
なぜこれが自分にとって大事なのかと言う理由。
そして、お互いが大事にしているものを聞き合ううちに、影響し合って合意が進んでいきます。
チームの特色も出てきます。

このゲームの目的は様々に使えます。
チームの多様性について知ることもできますし、答えの出ないテーマについて合意を取るプロセスを経験することもできます。

今回は、上記の目的に加え、チームメンバーがどんな価値観を持っているのか管理職チームが知る機会としてもこのゲームを行いました。

上司が部下の持つ価値観を知るのはとても大事です。
なぜなら、部下を深い部分で理解し認知することができるからです。
行動より人間性を認めて讃えることができるからです。

例えば、「いつもきめ細やかな対応してくれることに感謝しています。
○○さんが丁寧に物事を進めることを大事にしているからですね。」といった具合です。

さて、このワークにはまだ続きがあります。
ゲーム終了後に、価値観を表す言葉(シートが用意されています)から自分にしっくりする言葉を選んでもらい、個人の人生理念を作ってもらうのです。
自分の大事にしているものをディスカッションしたばかりですから、たくさんの言葉の中から響く言葉、しっくりする言葉を選んでいくのはそんなに難しいことではなくなっています。

価値観を探るには価値観を探る方法には、ゲームでやったように、「自分のこだわり」「なくてはらないもの」に焦点をあてる方法の他に至高体験から探る方法や、怒り、いらいら、不快感などの感情から探る方法があります。
自分にも人(部下)にも使えますので、簡単にご紹介します。
ただし他人(部下)に使う場合には、相手に対する肯定の気持ちをしっかり持つのが大前提となります。

①至高体験
人生の中で最も生き生きとした瞬間に焦点を当て、掘り下げる。相手の経験を評価判断せずに受け止め、関係のありそうな言葉を投げかけてみます。その人の琴線に触れた時には、何かしらの反応があります。

②抑圧された価値観
怒り、いらいら、不快感を感じることの裏側にある価値観を探っていきます。その時の状況で感じたことを率直に語ってもらいます。例えば、「とても息苦しく窮屈に感じた」という表現の裏側には自由、開放、のびやかという価値観がある可能性が高いです。

③なくてはならないもの
人生の中でなくてはならないと感じるものを探ります。

④こだわり
何かにこだわったり自分のやり方に固執しているとき度を超えた行動があるもの。これは自分ではなかなか気づかないものです。友人や家族に指摘してもらうのが一番気づきやすい方法。そして、その中にある価値観に目を向けます。

さて、このようにして特定できた価値観の言葉をつないでいくと人生理念が出来上がります。
例えばこんな感じです。
「私は誠実で責任感をもって仕事をしています。そのことでチームから信頼され、難しい仕事にもチャレンジでき、成長することに歓びを感じます。」
価値観から生まれる行動はとても力強く、ときに他人に感動を与えるものです。

川添 香(かわぞえ かおる)

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